パナソニックなど日本の携帯端末メーカーが独自の基本ソフト(OS)を載せた従来型携帯電話、通称「ガラケー」の生産を2017年以降に中止することが4月24日の日経新聞の記事にあった。これは厳密には形がガラケーの携帯電話がなくなるわけではなく、アンドロイドのOSを備えたガラケーに統一されるというのが本当のところである。
これまでは携帯メールがBCPにおける安否確認の主要な方法であったが、メールの代替手段としてLINEもかなり使いやすくなることになる。これまでのガラケーでもLINEの使用は可能であったが、着信がリアルタイムにわからないとう欠点があった。アンドロイドOSに統一されることにより、ガラケー利用者もスマホと同レベルでLINEが使用できるようになるわけである。ただ、果たしてガラケー利用者がLINEを使いこなせるかという問題は依然残る。
東日本大震災では携帯メールよりもインターネットのほうが繋がりやすい状況だったことなどを考えると、それでもLINEは安否確認の手段の重要な候補となるだろう。
また、安否確認は複数の手段を取ることが望ましいため携帯メールとLINEの兼用という方法も検討の余地はあるだろう。