若者の〇〇離れ

DeNAトラベルは2月23日、若者の〇〇離れに関する調査の結果を発表した。詳細以下。

http://www.dena-travel.com/news/2018/1545/

企業には死活問題の若者「○○離れ」。

調査の詳細を見ると「若者たち自身は物欲がないのではなく収入が少ないから買うことができない」ととらえている。

GDPは微増ながらバブル期より増えているので若者が40代のおっさんの若いころよりも収入が低いなどということはない。

普通は「○○離れ」というのは消費の傾向が変わっただけで、車や酒以外のことにお金を使っている結果のはず。日本のGDPはバブル期より大きいから。

起きているのは、収入はそれほど増えていないけど「酒」や「車」以外に消費の選択肢が増えたということ。スマホやネットに支出することはバブル期にはなかったから。となれば、スマホにお金を使うぶん、他に回すお金がない。「収入が少ないから買うことができない。」になる。もしくはバブル期なら収入が増えているから、新しい消費対象ができても働いて対応していた。その意味では「収入が増えないから、スマホに支出するぶん、酒や車にお金を使わない」が正しい。

企業の視点からは若者が消費しないのではなく、我々の製品、我々のサービスを消費しないだけだと考えるのが正解。低成長期には、新しい商品・サービスが出ると、とくに新しいものに感度が高い若者の興味はそちらに移る。若者の○○離れが常態化していくのだ。

企業としては、消費者のニーズを捉えた商品・サービスの改善・開発を続けない限り、若者○○離れに悩まされることになる。