BCP・復旧訓練の重要性

昨今、事業継続計画(BCP)を策定済み多くの会社から、復旧訓練の依頼が増えています。

復旧訓練とは、地震やその他の大規模災害が発生した場合、1日後から1週間後の仮想シナリオをもとに、どのような対応を取るべきかを事前に検討・訓練することです。例を挙げると、「設備故障」「オペレータの出勤不能」「仕入先の復旧遅延」など、さまざまな問題が発生すると予想されます。それらのシナリオを予め用意し、実際にどう対応するか会社内で意思決定する訓練です。

復旧訓練の主な目的は、実際の災害時のボトルネックや課題を明確にし、その対策を事前に検討・整備することの意識づけやアイデアの抽出です。具体的な対策としては、仕入先や材料の確保を考える場合、被害を受けない取引先への分散が考えられます。また、従業員の不足が問題となる場合は、マニュアルの整備や多能工化などの取り組みが有効です。訓練のなかで故障した設備に対応できるよう部品をもち自社で修理するということを始めた会社もあります。同時被災しない同業他社と災害時の協定を結ぶべきという意見が出て実施したケースもありました。

対策の必要性がわかっていても事前対策ができていないケースがあり、対策を進めるには従業員の意識付けが必要です。
このような訓練を通じて、従業員の災害対応への意識を高め、事前の対策を進めることと、実際に災害が起きたときにスムーズに対応することが可能になります。

復旧訓練は、会社ごとの事情や業界特有の課題があるため、個別にアプローチが必要です。こうした背景の中で、専門家の支援が不可欠です。

竹上経営コンサルティングオフィスは、中小企業向けに復旧訓練をサポートする数少ない事務所として、多くの企業の復旧訓練を成功に導いています。

すでにBCPはあるけれども従業員に浸透していない。災害対応力を高めるのに復旧訓練が必要と考える会社様からのご相談をお待ちしています。

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